ウロギネコロジーとメッシュ手術法。たけしのみんなの家庭の医学より。
ウロギネコロジーとメッシュ手術法。たけしのみんなの家庭の医学より。
たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 知っておきたい病の新常識。おなじみの人気番組です。2016年7月12日(火)放送のたけしのみんなの家庭の医学(テレビ朝日系)はスペシャル版で放送されました。
我が家でもたけしのみんなの家庭の医学は毎回楽しみにみている番組です。特に今回の女性の尿漏れについては他人事ではなく、ウロギネコロジーとメッシュ手術法。真剣に見てしまいました。
ウロギネコロジーって聞いたことありますか?あまり聞きなれない言葉だと思いますが、新しい診療科の名前だというのです。ウロが泌尿器科を意味し、ギネが婦人科を意味しています。つまり女性専門の泌尿器科ということでしょうか。欧米では診療科のひとつとして確立しているのに日本ではすこしずつ広まっているところです。
女性の尿失禁を対象とした治療等を行っているということで「腹圧性女性尿失禁手術」などの手術による治療が行われています。尿漏れに悩む女性を救う最新の手術がメッシュ手術法というもの。番組ではこの最新の手術技法、メッシュ手術法を大きく取り上げていました。
尿道の下にメッシュテープを1本留置するだけで90%近くの腹圧性尿失禁が治癒するというのがメッシュ手術法。ちなみに日本の女性尿失禁者は全国で500万人~1000万人と推定されているらしくその新しい手術法に期待がかけられています。
メッシュ手術法は臓器脱(ぞうきだつ)という名前の病気の治療法です。臓器脱とは骨盤底の筋肉が緩んだりして臓器が下がり、膣壁が臓器に押されて体外に出てしまうこと。子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤などと呼ばれますが、複数の臓器が飛び出すと一般に「臓器脱」と呼ばれるようです。
複数の臓器が膣の入り口まで下がっている場合は、リング状のペッサリーという器具を入れて止めるが、炎症になることも多く、長くは使えません。その場合外科手術で臓器を本来の位置に戻して治療します。具体的には子宮の一部を切除したり、摘出したり、また骨盤内の組織を縫い合わせるなどの手術となります。
大変な手術となるのですが、この手術に代わるのが人工素材で編み上げた「メッシュ」を使う経膣手術。下がった臓器と膣壁との間に、伸びない素材(高強度のポリプロピレン線維)を入れて壁をつくるというもの。医療保険が適用され、傷んだ組織の代わりにメッシュを使うため、再発が少なく、術後の痛みや体への負担も小さいというメリットがあります。
1時間~2時間の手術で済み、開腹しなくてもよいので体への負担が小さいのが特徴。入院期間も1週間程度で良いと言われています。